こんな劣化を見たら要注意!外壁塗装を行うタイミングとは?
外壁は家を守る重要な役割を担っています。家のメンテナンスにおいて、ついつい後回しになってしまう外壁の管理を怠ると取り返しのつかない事態になるかもしれません。ここでは、外壁が劣化したらどうなるのか、外壁の劣化サインは素人でも分かるのか、外壁の劣化は早めに対処すべき理由について解説していきます。
外壁が劣化したらどうなる?
外壁は、家の外部からの熱、冷気、紫外線、風雨、汚染物質、湿気、乾燥などの影響を緩和する役割があります。外壁が劣化すると家の美観はもちろんのこと、上記の影響から家を守る機能が低下し、住宅自体の性能が発揮できなくなります。
具体的には、「雨漏りなどによる構造躯体の腐食」「大小様々な虫、動物の進入による躯体、部材の損傷」「気密、喚起、通気機能の無力化」「断熱材の無力化」などが挙げられます。どれも家にとっては致命的な状況です。「雨漏りなどによる構造躯体の腐食」は、外壁が外部からの衝撃や経年で劣化し、穴が空いたり、雨水が浸透する状態になったりすることで起こります。
外壁が機能しなくなると、家を支える柱が直接影響を受けることになります。長年風雨にさらされた柱は腐り、家を支える機能を失う可能性があります。「大小様々な虫、動物の進入による躯体の損傷」は、損傷した外壁から虫や動物が侵入することで起こります。
具体的には、シロアリやイタチ、ハクビシン、テンなどの哺乳類が挙げられます。シロアリは躯体を食い荒らし、哺乳類は糞尿などから躯体の損傷、悪臭などの生活被害をもたらします。「気密性、喚起、通気機能の無力化」は、外壁が機能しなくなり、外気が想定された部分以外から出入りすることで起こります。気密や換気は特定の場所から空気が出入りすることで機能するので、他の部分から空気が出入りすると、意味をなさなくなります。
「断熱材の無力化」は、外壁が損傷し、湿気を吸うことで剥がれ落ちることで起こります。断熱材は湿気に弱く、外壁がそれを守ることで機能しています。外壁が機能しなくなり、直接、間接問わず風雨にさらされると吸湿して重みで剥がれ落ち、機能しなくなるのです。
外壁の劣化サインは素人でも分かる?
外壁の劣化サインは、ある程度進行した状態なら素人でも分かります。「外壁の一部が剥がれ落ちている」「塗料が剥げている」「触ると白い粉が指につく」などの症状です。上記二つは言うまでもないでしょう。外壁の本来の性能が発揮できない限界に来ています。補修、塗り替えが早急に必要な状態の可能性があります。「触ると白い粉が指につく」状態は塗料の経年劣化や環境変化による機能の低下を示すもので、断熱性能、防汚性能、防カビ性能などが低下しています。これは、塗り替えを検討するのが賢明という状況であることを示しています。
外壁の劣化は早めに対処しよう
上記のように素人でも外壁の状況を確認することはできますが、それはあくまで一部に過ぎません。専門知識を持っている業者が見れば一見きれいな外壁でも致命的な部分を発見する可能性があります。同時に、塗料の耐用年数はあくまで目安であり、住環境、メンテナンスの状況などにも大きく左右されます。外壁を長持ちさせるためには、早めに状況を確認し、適切なメンテナンスを行うことが重要なのです。そうすることでメンテナンス費用や補修費用が抑えられ、結果として総額の出費を抑えることにも繋がります。
外壁が劣化したらどうなるのか、外壁の劣化サインは素人でも分かるのか、外壁の劣化は早めに対処すべき理由について解説してきました。外壁が家を守る重要な役割を持ち、早めのメンテナンスをすることで外壁を長持ちさせることができることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。上記を参考に、マイホームの外壁に気を配り適切なメンテナンスを行うことで外壁を長持ちさせるようにしましょう。
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引用元:https://www.coop.ne.jp/