価格が安く扱いやすい「ウレタン塗料」とは?
住宅や事務所など、あらゆる建物の寿命を延ばすために大切なのが外壁塗装です。適切なサイクルでの塗り直しは、建物の暮らしやすさや価値を維持するために欠かせません。ただ、塗り直せば何でも良いというわけではなく、建物の置かれている状況や周辺環境に適したタイプの塗料を使う必要があります。
ウレタン塗料の最大の特徴は「使いやすさ」
外壁塗装を業者に依頼する、DIYで行おうとするときにどんな点を重視するでしょうか。「コストパフォーマンスが良い」「見栄えがきれい」など、気になる点は多くありますが「塗料に使われる材質」という点も気にする必要があります。
というのも、外壁塗装に使用する塗料に使われる材質はさまざまで、それぞれに特徴が存在するからです。そんな個性豊かな塗料の中で、多くの人に選ばれているのがウレタン塗料になります。ウレタン塗料とは、衣服や家具などにも使われているウレタン系の樹脂を主原料とした塗料です。
先述のとおり、ウレタン系樹脂がいろいろなものづくりに使われているのと同様に、このウレタン塗料もさまざまな場面に使える便利な一面を持ち合わせます。弾性が高いという特性を活かしてひび割れている壁面の補修に利用したり、光沢のある仕上がりになることから審美性を求める場合に使用したりと、多様なニーズに応えてくれます。
また、さまざまな場面で用いられることから、使い方を熟知している業者も多くどこに頼んでもある程度の品質が担保されるという汎用性も特徴の一つといえます。その汎用性は作業日数の短縮などからコストカットにもつながり、比較的安価に施工してくれる塗料としても有名です。ただ、若干耐久性が弱い面があるため、こまめな塗り替えというのは必要になってくるでしょう。
ウレタン塗料は扱いやすくDIYにもおすすめされる
ウレタン塗料はDIYで外壁塗装をする場合に、専門家などからおすすめされることの多い塗料でもあります。その最大の理由は他の材質に比べて柔軟性があるという点です。壁に塗って硬化したあとも塗膜が柔らかいので、重ね塗りなどの作業がしやすいという特徴を持っています。
お手入れのしやすさという点も、初心者でも使いやすい理由です。先述のように高い弾性力は傷をはじくという点にも優れています。慣れない手つきで塗ったために硬化してしまった所を引っ掛けてしまったという良くあるミスにも対応できます。
ホームセンターなどでも種類が多く「多彩なカラーがある」という点も人気を支える要因といえるでしょう。最近では住宅にも個性を求める流れがあり、そうしたニーズに応えてきた結果です。カラーリングだけでなく、防カビ性能など付加価値を付けやすい素材でもあるため「商品展開がしやすい」というメーカー側の思惑もあります。
ウレタン塗装はどんな場面に特におすすめなのか
ウレタン塗装がとくにおすすめな場面とはいったいどのような場面なのでしょうか。まずは何といっても「予算を節約したい場面」です。壁面に多数のヒビが入っていたり、色あせが激しかったりなどすぐに対応しなければならないとき、手持ちが厳しいという状況などにその実力をいかんなく発揮するでしょう。
また、外壁以外にもまとめて塗り直しをしたい場合にもウレタン塗料は活躍します。屋根などの塗り直しにも対応できる場合が多いので、一気に施工してコスト・時間ともに節約したいという場合にもうってつけです。
さまざまな個性を持ち多くの人に愛されてきたウレタン塗料ですが、次々と新たな付加価値を持った商品が次々と販売されています。今では塗料の種類も多種多様で新たな素材を使ったものが手に入りますが、その人気は衰えることはありません。平均的な耐久年数は7年程度なので、その時期になってきたら業者に依頼したり、ホームセンターを覗いてみたりすると良いでしょう。DIYでの外壁塗装の、入門編として利用するのもおすすめです。
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引用元:https://www.coop.ne.jp/