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屋根のカバー工法ってどんな工法なの?費用やメリットは?

公開日:2022/10/15 最終更新日:2023/01/13

長く同じ住宅に住むと、必ず屋根の劣化がおきます。劣化の進行具合によっては、屋根の修繕をすることがおすすめです。屋根の修繕とひとことでいっても、その手法はさまざまです。今回の記事では、屋根の修繕方法のひとつである「カバー工法」の概要説明や費用相場、使用するメリットとデメリットを紹介します。

カバー工法とは

カバー工法は、いくつかある屋根の修繕方法の1つです。具体的には、その言葉のとおり、今ある屋根の上から新しい素材を被せて修繕するという手法になります。基本的に、既存の屋根に防水シートを重ね、そのうえから新しい屋根材をかぶせて完成です。「重ね葺き」「カーバールーフ工法」と別名で呼ばれることもあります。

カバー工法の費用相場

カバー工法の費用は、1㎡あたり約8,000円から2万円になります。屋根全体を工事するとおよそ50万から300万円の費用がかかります。あくまでこの費用は目安であり、工事面積や劣化具合、施工業者によって変動してきます。

工事費用には、防水シートや新しい屋根材などの材料費、足場の組み立て代、下地処理代、そして現場の監督代などが含まれていることが一般的です。依頼する業者によって、費用が大きく変動する可能性があるため注意が必要です。

カバー工法を採用するメリット・デメリット

カバー工法の使用には、ほかの工事手法にはないメリットがあります。一方でカバー工法を使用するデメリットも存在します。ここからは、そのメリットとデメリットを具体的に紹介します。ぜひ屋根の修繕を考える際の参考にしてください。

カバー工法を使用するメリットは3点あります。1点目は、断熱性や防音性、防水性が上がるということです。カバー工法は、先ほど説明したように、既存の屋根の上に新たな素材をかぶせていく工事手法です。そのため屋根の厚みが増すこととなり、断熱性や防音性、防水性が上がることが期待できます。

カバー工法を使用する2点目のメリットは、工期が短く済むということです。屋根の修繕方法にはカバー工法のほかに、葺き替えという手法があります。これは、今ある素材をはがしてから新しい素材を再度設置していくという手法です。葺き替えは、カバー工法と違いはがすという作業工程が必要です。一方でカバー工法ははがす工程を省けるため、葺き替えより工期を数週間短く済ませられるでしょう。

3点目のメリットは、修繕費用が安く済むということです。先ほども説明したように、葺き替えは、古い屋根材をはがす作業が必要です。その分、工期も手間も多くなります。一方カバー工法は工期が短く、作業工程も少ないため、人件費などの費用を大幅に安く抑えることが可能です。

ここからは、カバー工法を使用することのデメリットを2点だけ紹介します。1点目は、耐震性が弱くなる可能性があるということです。カバー工法は、既存の屋根に新しい素材を被せるため、工事前よりも屋根が重くなり、建物全体への負荷が強くなります。そのため施工業者には、必ず耐震性に問題が起きないか確認しておきましょう。

2点目のデメリットは、工事費用が火災保険の適用外であるということです。火災保険は、原則「損傷した部分を元に戻すための工事」が適用と対象となります。そのため、新しく屋根材を加えるカバー工法は、火災保険の適用外となります。

まとめ

今回は、屋根の修繕方法のひとつであるカバー工法の概要や、そのメリット、デメリットについて説明しました。もし屋根の修繕を考える際は、この記事を参考にしていただけると幸いです。

とくに修繕費用は、施工業者によって価格の設定が大きく異なる可能性があります。適正な価格での修繕を依頼できるよう、工事を希望する場合は、最低でも3社に相見積もりをとることをおすすめします。

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アイネットコープ埼玉の画像 引用元:https://www.coop.ne.jp/
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