外壁塗装・屋根塗装の前に高圧洗浄は必要?費用や流れは?
高圧洗浄は、外壁・屋根塗装の前に行う工程の1つです。必ず行う作業となりますが、「なぜ高圧洗浄を行う必要があるのか?」「省略したら問題があるのか?」そして、「必要な予算や実際の作業の流れは?」などのあらゆる疑問を解消するために、この記事では高圧洗浄の必要性や費用、流れなどについて紹介します。
高圧洗浄って本当に必要?
結論からいうと、高圧洗浄は「本当に必要」です。そもそも外壁や屋根は常に外気にさらされており、雨風やホコリの影響を多大に受けています。よって、塗装する前に溜まったホコリ・汚れ・コケ・古い塗膜などを洗い落とし、塗装できるキレイな状態を作る必要があるのです。
■高圧洗浄を省いたらどうなる?
まず、古い塗膜や汚れなどが残ってしまっているため、新しく塗る塗料がしっかり密着しません。せっかく塗装しても早期に剥がれたり、膨れやひび割れができたりして、キレイに仕上がらなくなってしまいます。また塗料本来の役割を充分に発揮できないため、防水効果や建物の耐久性が下がるなど、見た目だけでなく機能面にも影響が出るのです。
■高圧洗浄にはどんな種類がある?
主に通常タイプ・バイオ洗浄タイプ・トルネードタイプの3つの種類です。そのうち最もポピュラーなのが、扇状または円錐状に水が噴射される通常タイプとなります。そして、あらかじめバイオ洗浄液という専用の薬剤を使って汚れなどを浮かし、その後で高圧洗浄をかけるのがバイオ洗浄タイプ。最後に、水を噴出するノズルの先端が回るのが、トルネードタイプと呼ばれています。
高圧洗浄の作業内容・流れ
高圧洗浄の必要性がわかってきたところで、次に高圧洗浄の具体的な作業内容や、流れについて見ていきましょう。
■高圧洗浄の作業内容
まずはタンクまたはバケツに水を溜め、そこから水を吸い上げて高圧洗浄機で汚れやホコリ、コケ、古い塗膜などを落としていきます。なお、水道に直接繋いで水を噴出する方法だと水圧が弱く、充分な洗浄ができないため必ず溜めた水を使います。
■高圧洗浄の流れについて
まず工事1日目に養生と足場作りを行い、高圧洗浄は2日目に行うのが一般的です。戸建て住宅なら7~8時間かけて洗浄し、その後季節や天候に合わせて24~48時間ほど乾燥させます。乾かないうちに塗装すると、膨れや塗膜の剥がれにつながるため、乾燥時間も重要です。
高圧洗浄ってどれくらいの費用がかかるの?
洗浄する面積や工程によって変動します。基本的には1平方メートルごとに100円~300円が相場となります。しかし、専用の薬剤を使うバイオ洗浄を行う際は、1平方メートルごとに200円~500円となります。
よって、一般的な戸建て住宅で外壁面積が130平方メートルだったとすると、費用は1万3,000円~3万9,000円です。一方バイオ洗浄を利用した場合は、2万6,000円~6万5,000円となります。
高圧洗浄機を使用するうえでの注意点
ここでは、高圧洗浄機を使用するうえでの注意点についてまとめます。
■全部汚れが取れるわけじゃない
高圧洗浄を行っても、すべての汚れが取れるわけではありません。洗浄後に残ってしまった汚れや塗膜などは、ヘラを使って手作業で除去します。また、弱っていて高圧洗浄の水圧で破損の恐れがある部分は、洗浄をかけずにブラシを使用します。
■水道代はそこまで高くはない
高圧洗浄はたくさん水を使うイメージがありますが、実際にはそこまで高くありません。施主の自宅にある水道を使うため、当然水道代は施主の負担となりますが、実際には1,500円~2,000円です。
外壁塗装・屋根塗装の前に行う工程の1つである、高圧洗浄について解説しました。高圧洗浄は外壁や屋根に付着した汚れ・コケ・ホコリなどを落とし、きちんと塗装できる状態に整えるための重要な作業です。そして、洗浄後の乾燥も極めて大切なので、きちんと対応してくれる業者へ依頼しましょう。
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引用元:https://www.coop.ne.jp/