住まいの基礎部分に塗装は必要？メンテナンスの際の注意点とは

住まいにおける塗装メンテナンスというと外壁や屋根を思い浮かべる人がほとんどでしょう。しかしながら、住まいを支える基礎部分に必要かどうか分からないという人も多いかもしれません。今回は住まいの基礎部分の塗装におけるメンテナンスや注意点について解説するので、ぜひ参考にしてください。

あなたの家でも見かけるかも？基礎部分の劣化症状とは

住宅の基礎部分は建物を支えながら、地震などの揺れに耐えなければならない重要な部分です。基礎部分はコンクリートやモルタルでできていることがほとんどですが、適切なメンテナンスを行わないと劣化してしまいます。基礎部分の劣化症状にはいくつかありますが、代表的な症状はひび割れです。

コンクリートは雨などにより水分を吸収すると膨張し、乾燥した後に収縮してしまうことで、ひび割れが発生する可能性があります。ひび割れ以外にも雨じみやカビ・苔の発生なども基礎の劣化症状として挙げられます。劣化症状を放置してしまうと、内部の鉄筋まで腐食してしまうため注意が必要です。

基礎部分のメンテナンスは必要？

住宅のメンテナンスというと屋根や外壁に目が行きがちですが、前述のとおり基礎部分にも劣化が進んでしまう可能性があります。基礎部分のメンテナンスは適切な手順で行う必要があります。以下では基礎部分のメンテナンスについて、具体的な手順を解説します。

基礎の目視確認

基礎部分は劣化してしまうと目視では確認しにくく、素人では判断できません。プロによる目視確認を受けて劣化の有無をみてもらいましょう。基礎部分にひび割れがあるのか、塗装部分に劣化があるのかによって、その後の対応が変わりますので、しっかりと確認してもらいましょう。

基礎に劣化がある場合

基礎の目視確認を行い、基礎にひび割れなどの劣化症状が見つかった場合、塗装の前に補強しなければなりません。基礎のコンクリートを補強し、劣化の症状を改善することで、塗装できる状態になります。基礎の耐久性や安定性を確保するために非常に重要なポイントとなります。

塗装はプロに任せよう

基礎は地面に近いため、塗装が汚れやすく剥がれやすくなってしまいます。自分で塗装作業をできないこともないですが、失敗するリスクの高さを考えると、プロにお任せすることをおすすめします。プロによる塗装は、耐久性や美観性が高く、長期間のメンテナンスを必要としません。

塗装の前にやっておきたいメンテナンスとは

基礎部分の塗装の前にひび割れがないかどうかを確認しておく必要がありますが、どのようなメンテナンスが必要なのでしょうか。

ひび割れを補修する方法として手軽なのが「リバコン工事」です。液体状の補強材である「リバコン」をコンクリートに浸透させることで、ひび割れを改善します。基礎にリバコンを塗るだけで工事が完了するため、最短1日で完了します。

ほかにも、Uカットシール工法やビックス工法、アラミド繊維シート工法といった方法もあります。リバコン工事は手軽ではありますが、状態によっては修復できない場合もあります。自分で判断するのは難しいため、プロの業者に診断してもらい、最適な補強方法を選ぶことをおすすめします。

まとめ

今回は相撲の基礎部分におけるメンテナンスの注意点について解説しました。外壁や屋根のメンテナンスはちゃんとやっていたけれど、基礎部分までメンテナンスが行き届いていないという人が多いかもしれません。基礎部分は建物を支える重要な部分ですが、適切なメンテナンスを行わなければひび割れなどが生じてしまう可能性があります。しかしながら、基礎部分のメンテナンスは素人では難しいため、プロに確認してもらい必要に応じて塗装などの作業を任せることをおすすめします。