外壁塗装のサイディング施工にかかる期間

新築から10年程度経つと、外壁塗装やサイディング・屋根塗装の施工を考え始める方も多くなってきます。外壁は定期的にメンテナンスすれば建物の美しさを保ち、雨漏りやカビなどのトラブル防止にもなります。しかし、工事にはどれくらいの期間がかかるのでしょうか。今回は、外壁塗装のサイディング施工にかかる期間についてお話しします。

施工には準備となる足場の設置が必要

サイディング張替えや外壁塗装、屋根塗装を行う場合に共通していえるのが、住宅の周囲をしっかりとした足場と保護シートで覆うことからスタートするということです。高い位置にある部分を確実に施工していくためには欠かせない作業で、工事全体のクオリティの確保と安全性を左右する重要な工程です。

足場を組み立てるだけだと考えている方も少なくありませんが、微妙な高さの調整や作業員が乗って揺れたり外れたりしない強度の確保とチェックなど、慎重で丁寧な作業が行われます。また足場の組み立てと同時に、外壁塗装材や屋根塗装剤が付着してはいけない部分を養生するための事前確認作業も行っていきます。

この下準備ともいえる作業はとても重要ですので、多少時間がかかっても工事後の品質を確保するためのものであると、埼玉で施工を希望される方は理解しておくとよいでしょう。

慣れた作業員が数人がかりで行えば、通常の住宅の場合には丸1日（8時間前後）で完了します。住宅の形状が複雑だったり、作業中に風が強くなってきたりといった条件で時間が長くかかる場合もあります。なお、施工終了後の撤去作業も1日がかりとなります。

外壁塗装の期間は塗装方法や途中の天候条件によって異なる

足場が組み立て終わったら、その次の作業として一般的なのが住宅の外壁や屋根に付着している汚れを高圧洗浄していくことです。汚れが残ったままの状態では外壁塗装剤や屋根塗装剤を塗ることができないため、隅々にまで高圧水を噴射して汚れを弾き飛ばし、乾燥するまで待ちます。

塗装剤が付着しないように、足場組立の時にチェックした場所を養生していくのもこのタイミングであることが多いものです。窓や換気口、そのほか建物周囲の場所で必要な部分に保護テープやシートなどで養生を施していきます。外壁塗装工事をより効果的に実施するためには下地の調整も必要ですので、剥がれそうな部分をあらかじめしっかりと剥がしておく作業も欠かせません。

これらの準備が完了したら、本格的に外壁塗装がスタートします。まずはベースとなる部分の下地を塗る作業（下塗り）を行い、中塗りや上塗りなど、複数回の重ね塗りを行って丁寧に仕上げていきます。施工する会社によって、塗装を行う回数や使用する外壁塗装材が異なりますので、この工程では作業期間の長さも違ってきますが、おおむね3日から4日程度となります。

なお、雨が降った場合には作業ができませんので、期間がのびることとなります。屋根塗装を行う場合には、同様の期間が必要と考えてよいです。すべて行うと8日間、作業の中断の可能性も考えると10日間前後は考えておきましょう。

サイディングリフォーム施工の場合には時間に余裕を見て

サイディングの状態にとくに大きな問題がなく、外壁塗装を行うことで美しさや機能性を維持できればよいですが、長年の風雨にさらされ、埼玉特有の激しい気温変化などによって劣化が大きく進み、張替えが必要となるケースもあります。

そのときには古くなったサイディングを一度剥がして新しいサイディングに張り替えていく工事や、現在使用しているサイディングの上に新しいサイディングを重ねて張っていくというリフォームを選択することも多くなってきています。外壁塗装を行う場合と比較して、撤去や張替えなどにより多くの手間がかかることもあり、施工期間はおよそ2週間から3週間ほどとなります。

しかしその分の仕上がりは、外壁が一新する状態となるために大変美しく、使用するサイディング材の種類によってはその後のメンテナンスの負担も軽くなったり、住宅の断熱性能が向上したりと、多くのメリットもあります。時間やコストの面では外壁塗装よりも大きくなる傾向にありますが、施工後の満足度の高さが魅力です。

埼玉は内陸部であるために、夏の暑さや冬の風の冷たさなど屋外環境は大変厳しい地域です。そのために住宅の外壁の劣化も進行しやすく、快適性を保つため定期的にメンテナンスをしっかりと行いましょう。施工期間は、準備や撤去作業も含めて2週間から3週間前後が一般的です。住宅の外壁塗装やサイディング施工を取り扱っている埼玉の会社は、インターネットで情報を集めて依頼先を見つけることがおすすめです。