屋根に生えるコケは屋根塗装で予防可能！

屋根は常に風雨にさらされるうえ、普段目につかない場所のため、コケが繁殖しやすい環境です。しかし、屋根に生えるコケは、屋根塗装を施すと予防・対策できます。本記事では、屋根にコケが発生しやすい原因やコケの再繁殖を予防する方法を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

屋根にコケが生えるのはなぜ？

屋根にコケが生える原因は、空気中に漂うコケの胞子が屋根に付着し、そこに水分を吸収して繁殖することによります。

コケの発生要因として、以下の3つが挙げられます。

屋根材の防水効果が切れている

まず、屋根材の防水効果が切れている点です。防水機能が低下した屋根材は、雨が降った際に水を吸収しやすくなります。

水分を保持している状態はコケの発生に適した環境となり、結果としてコケの繁殖が促進されます。しかし、防水効果がしっかりと維持されている場合、コケが付着しても雨によって流されるため、根を張れません。

日当たりが悪くジメジメしている

次に日当たりが悪くじめじめとした環境である点です。

コケは水分が豊富な場所を好んで繁殖するため、屋根の中でもとくに日照が少なく湿度の高い部分、たとえば北面などにコケが生えやすくなります。こういった条件は、屋根の一部に湿気が留まりやすくなり、コケの成長を助ける原因になります。

表面がザラザラしている

最後に、表面がザラザラしている点です。

屋根材の表面が平滑でないと、コケの胞子が容易に付着し、そのまま定着しやすくなります。とくにセメント瓦など、使用されている塗料が劣化して表面が粗くなると、胞子が付きやすくなり、結果としてコケの繁殖を助長します。

したがって、コケを取り除いた後には新たに塗装を行い、表面を平滑にしてコケの胞子が付着しにくい状態を保つのが大切です。

屋根塗装でコケの再繁殖を予防可能

屋根に生えたコケを洗浄で除去しても、何もしなければ数か月後には再びコケが繁殖する場合があります。

したがって、コケの再発を防ぐためには屋根を適切に塗装するのが重要です。塗装により防水効果が向上し、屋根が水を弾きやすくなると、コケの繁殖を抑えられます。

コケ防止におすすめの塗料

とくにおすすめの塗料としては、耐久性の高いシリコン系以上の塗料が挙げられます。

これらの塗料は長期間にわたって防水機能を発揮し、雨水や湿気を効果的に遮断します。また、防カビ・防藻機能を備えた塗料も非常に有効です。このタイプの塗料はコケだけでなく、カビや藻類の発生も防ぐため、屋根のメンテナンス頻度を低減させられます。

防カビ・防藻機能の有無については、塗料のカタログに記載されていることが多いので、製品選びの際にはカタログを確認するのをおすすめします。

コケの目立ちにくい屋根色を選ぶのもひとつの手

また、コケの再繁殖を防ぐだけでなく、塗装後の美観を保つための屋根の色選びも重要です。

とくにコケが目立ちにくい色としては、ブラウン系やグリーン系の屋根が挙げられます。ブラウンは、紫外線を浴びたコケが茶色く変色するため、コケが目立ちにくいです。とくに赤味を帯びたブラウンを選ぶと、さらにコケが目立たなくなり、全体的に落ち着いた印象を与えます。

一方、緑色の屋根もおすすめです。コケが持つ黄緑色や緑色は、同系色のグリーンの屋根で目立ちにくくなり、外観に調和が取れるというメリットがあります。

また、グリーンの屋根は洋風の住宅にもよく合い、おしゃれな仕上がりになるでしょう。結果的に、屋根の見た目がきれいであり続けるだけでなく、長持ちする屋根の環境が整います。

まとめ

屋根は風雨や湿気にさらされ、コケが繁殖しやすい環境です。しかし、適切な塗装を施すとコケの発生や再繁殖を防げます。防水機能を備えたシリコン系以上の塗料や、防カビ・防藻機能を持つ塗料は、コケの再発を抑え、屋根のメンテナンスを簡単にします。また、塗装後の美観を保つために、コケが目立ちにくいブラウンやグリーン系の色を選ぶのも効果的です。結果として、屋根の見た目を長期間保ちながら、快適な住環境を維持できます。