失敗しない外壁の色の選び方を紹介
外壁の色は、家の印象・景観に大きく影響します。そのため、外壁の色の選択は、家づくりで失敗したくないポイントの1つといえるでしょう。そこで本記事では、外壁の色選びで失敗しないポイントを解説します。また、外壁の色選びでよくある失敗とその対策も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
外壁の色選びで失敗しないために注意するポイント
外壁の色選びは、住宅の印象を大きく左右する重要な要素です。単に好みの色を選ぶだけでなく、さまざまなポイントを考慮することが必要です。以下に、外壁の色を選ぶ際に注意したい5つのポイントをまとめます。
具体的なイメージを言葉にする
まず、具体的な完成イメージを言葉にすることが大切です。どのような雰囲気に仕上げたいのかを明確にすることで、塗装業者とのコミュニケーションが円滑になります。和モダンやシック、高級感重視などの具体的なイメージを伝えられると、業者もより適切な提案が可能です。
周囲の景観との調和
次に、外壁色と周囲の景観との調和も考慮しましょう。周囲の環境に溶け込む色合いを選ぶことで、建物が浮いた印象を与えず、全体としてバランスの取れた仕上がりになります。たとえば、地域の有名なチェーン店が看板の色を変えるように、周囲との調和を重視した色選びが求められます。
外壁色の経年劣化を考慮する
また、外壁色の経年劣化を考慮することも重要です。紫外線や雨風による影響で色があせるため、色あせても美しく見える色や色あせにくい色を選ぶことが必要です。
特に、ホワイトは色あせが目立ちにくく、紫外線の影響を受けにくいためおすすめですが、汚れが目立つ点には注意が必要です。また、黒や青も色あせしにくい選択肢として挙げられます。
ツヤ感も選定時に考慮する
さらに、色味だけでなくツヤ感も選定の際には重要です。ツヤ感の強さによって印象は大きく変わり、光沢がある仕上がりは目を引く印象を与えますが、ツヤ感が低いとシックな印象になります。コーティング剤を使用することでツヤ感を調整できるため、光沢の有無を考慮した選定が必要です。
居住空間の快適さを考慮する
最後に、外壁の色は室内の温度にも影響を与える点を忘れてはいけません。寒色系は体感温度を下げる印象を与え、暖色系は逆に温かさを感じさせる効果があります。そのため、外壁の色選びは見た目だけでなく、居住空間の快適さにも関与します。
外壁の色選びでよくある失敗とその対策
外壁の色選びの主な失敗として、仕上がりが事前のイメージと異なることや、西日による色あせが挙げられます。それぞれの失敗に対する対策を見てみましょう。
仕上がりが事前のイメージと違う
まず、仕上がりが事前のイメージと違う場合です。外壁塗装は、実際の色合いを確認するのが難しいため、思ったイメージとは異なる仕上がりになることがあります。これを防ぐためには、大きなカラーサンプルで選ぶことが大切です。
小さいサンプルではイメージが湧きにくいため、できるだけ大きなカラーサンプルを使用しましょう。また、施行前にカラーシミュレーションを活用することも有効です。
さらに、同色の建物の施工例を参考にするのも手です。家の形は異なる場合でも、色が同じであれば、実際の仕上がりを確認することができます。
西日による色あせ
次に、西日による色あせの問題です。西日が当たる外壁は、長時間の照射により色あせしやすくなります。特にダークカラーは色あせが目立つため、注意が必要です。色あせが進行すると、塗装時と異なる色になってしまうこともあります。
これを避けるためには、日当たりが良い外壁はダークカラーを避けることが有効です。西日が当たる外壁には、ブラックや濃いグレーなどのダークカラーは避けるべきです。
これらの色は色あせが目立ちやすく、一部分だけが色あせてしまうリスクがあります。一方で、ホワイトやアイボリーなどの淡い色は色あせが目立たないため、選択肢として検討する価値があります。
まとめ
外壁の色選びは家の印象を大きく左右するので、慎重に行いたい重要なプロセスです。まず、具体的なイメージを明確にして周囲の景観との調和を考えることで、バランスの取れた仕上がりを実現できます。また、経年劣化やツヤ感も考慮して色あせに強いホワイトや淡い色を選ぶことで、長期間美しさを保てるでしょう。さらに、実際の色合いを把握するために大きなカラーサンプルやカラーシミュレーションを活用し、同色の施工例を参考にすることも重要です。これらのポイントを抑えることで、失敗のない満足できる外壁の色選びを実現できます。
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引用元:https://www.coop.ne.jp/