外壁塗装の相場や期間とは?安く抑える方法も解説
外壁塗装は住宅の美観を保つだけでなく、耐久性を向上させる重要なメンテナンス作業です。しかし、外壁塗装の金額や期間について懸念される方も多いでしょう。この記事では、外壁塗装の費用相場や期間、費用を抑える方法について詳しく解説します。外壁塗装を検討されている方は、ぜひ最後までご一読ください。
外壁塗装の費用相場は?
外壁塗装の費用相場は、さまざまな要因によって影響を受けますが、最も一般的な相場は、90~120万円程度とされています。ただし、屋根塗装も含まれると費用が上下します。このため、施工の際には明確な見積もりを取ることが重要です。
外壁塗装の相場を決める6つの要素
外壁塗装の相場を理解するには、以下の6つの要素が重要です。
1.塗装面積が相場に与える影響
外壁塗装の費用は、塗装面積に比例しています。広い面積を塗装するほど、自然に費用も増加します。1坪(約3.3m2)で計算され、その坪数ごとに費用相場が算出されます。
2.コーキング工事の必要性
外壁に存在する目地にはコーキング工事が不可欠です。モルタルやサイディングの場合、目地の有無や長さによって費用が変動します。しっかりとしたコーキング工事は、耐久性を向上させます。
3.屋根塗装の影響
屋根塗装が含まれる場合、費用相場は変動します。一般的な30坪の戸建て住宅で見ると、屋根塗装単体でも約15~25万円ほどかかります。屋根塗装を検討する際は、その費用も考慮が必要です。
4.付帯部の塗装面積と補修工事
外壁塗装には付帯部の塗装も含まれます。この部分の面積や補修工事の有無が費用に影響します。具体的な部位や工事内容が見積もり書に記載されているか確認しましょう。
5.外壁のひび割れと補修工事の有無
外壁にひび割れがある場合、補修工事が必要です。とくにモルタルの外壁では、ひび割れの修復に数万円の追加費用がかかります。見積書に補修工事が含まれているか確認することが重要です。
6.その他の共通工事の影響
共通工事は外壁塗装において必須の工事で、足場仮設工事は全体の費用の約20%近くを占めます。高圧洗浄工事やコーキングも耐久性向上に寄与します。
外壁塗装の期間は?
一般的な戸建て住宅(30坪前後の2階建て住宅)において、外壁塗装に必要な期間は7日~10日です。窯業系サイディングを使用した場合を例に、外壁塗装にかかる日数を作業工程ごとに紹介します。
足場の設置・保護シートの張り(日数:半日~1日)
足場を設置し、手の届きにくい箇所の作業を安全に行います。保護シートを張ることで、高圧洗浄の水や塗料の飛散を防ぎます。足場設置は早い場合、半日で終了します。悪天候時を除き、雨天でも作業が可能です。
高圧洗浄(日数:半日~1日)
外壁に付着した苔・藻・カビ・サビなどを高圧洗浄で洗い落とします。白い粉(チョーキング現象)も洗い流し、塗料の密着度向上と耐久性の向上を図ります。悪天候時を除き、雨天でも作業が可能です。
下地処理(日数:1日~)
ひび割れやサビ、木部の下地処理を含む下地処理工程に取り組みます。劣化の度合いにより、1日で終了する場合もあれば、2日以上かかる場合もあります。
外壁塗装(日数:3日)
下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本となります。
各工程での役割や重要性を考慮し、美しい仕上がりを実現します。
付帯部塗装(日数:1日~2日)
外壁の広い面以外の箇所(庇・軒天・雨樋・破風板など)も塗装します。付帯部の塗装にも1日~2日かかります。
その他、点検、手直しに1日ほどかかり、養生取り・足場解体・清掃に半日~1日ほどかかります。外壁塗装の期間が延びる主な原因は、天候不順や季節による影響です。悪天候や日照時間の短さが作業期間を延長させる可能性があります。
外壁塗装の費用を安く抑える方法
外壁塗装費用を節約する方法はいくつかあります。まず、地元の業者に仕事を依頼することで中間マージンや販売経費を削減し、30〜40万円ほどの節約が期待できます。また、外壁と屋根の同時塗装で足場代をまかない、15〜20万円の節約が可能です。
塗料の選択や変更もポイントで、シリコン系塗料に変更することで約15万円の節約が見込まれます。助成金の活用や現金一括支払い、リフォームローンの活用も検討しましょう。住宅ローン減税制度も経済的な負担を軽減できます。最後に相見積もりを利用して価格交渉を行い、外壁塗装の費用を最適に抑えましょう。
まとめ
外壁塗装の費用相場や期間、費用を抑える方法について詳しく解説しました。費用相場は外壁塗装のみであれば、90~120万円程度です。期間については、7~10日であることが一般的です。外壁塗装は住宅の保全に欠かせない作業であり、慎重な計画と適切な業者選びが重要です。しっかりと情報を得て、予算内で効果的な外壁塗装を行いましょう。