一戸建ての外壁を長持ちさせる!耐久性の高い塗料の選び方
外壁は一戸建ての耐久性や美観を保つために重要な役割を果たしていますが、自然環境にさらされるため、定期的なメンテナンスが必要です。とくに塗料選びは、外壁の寿命を大きく左右します。そこで本記事では、塗料の種類やその特性について解説し、最適な選び方を紹介しますので、外壁の塗装を検討されている方は、参考にしてください。
長く持つ塗料を選ぶなら耐久年数に注目しよう
外壁塗装を長持ちさせたいなら、塗料の耐久年数に注目することが重要です。外壁用の塗料には、アクリル・ウレタン・シリコン・ラジカル・フッ素・光触媒・無機など、さまざまな種類があります。
また、それぞれの塗料には耐久年数が設定されており、アクリル塗料は5年から7年、ウレタン塗料は8年から10年とされ、比較的短いスパンでメンテナンスが必要です。
一方、シリコンやラジカル塗料は10年から15年、フッ素や光触媒、無機塗料は15年から20年と耐久年数が長く、とくに無機塗料は20年以上もつ製品もあります。
これらをふまえ、長持ちする塗料を選ぶことで、外壁のメンテナンス頻度を減らし、トータルコストを抑えることが可能です。選ぶ塗料の種類によって、初期費用は異なりますが、耐久性の高い塗料は長い目で見れば経済的でしょう。
塗装の際は、専門業者に相談し、建物の状態や予算に合わせた最適な塗料を選んでください。
無機塗料は本当に長持ちするのか?
無機塗料は本当に長持ちするのか、その理由を理解するためには、塗料の成分や特性に注目する必要があります。以下で、くわしく解説します。
無機塗料は何でできているの?
無機塗料は、石やガラスなどに含まれる「ケイ素」を主成分としており、これが耐久性の高さに直結しています。無機物は、紫外線や雨による劣化が少ないため、長期間外壁を守ることが可能です。
この特性は、石やレンガのように自然環境で安定して存在する材料と同じ考え方に基づいています。
無機塗料は長持ちする!
無機塗料は、親水性が高く、表面に汚れが付きにくいというメリットもあります。汚れが浮きやすいため、雨が降ると自然に汚れが洗い流されることが多く、定期的な清掃がラクになることも特徴です。
また、有機物が少ないため、カビやコケの発生が抑えられ、埃も静電気が発生しにくいことで付きにくくなります。加えて、無機質であるため、燃えにくいという耐火性も、外壁塗料として大きなメリットでしょう。
これらの特性から、無機塗料は耐久性が非常に高く、20年以上もつ製品も多いです。そのため、無機塗料は長期的なメンテナンスを抑えたい場合に非常に優れた選択肢といえます。
無機塗料の選び方と注意点を解説
無機塗料を選ぶ際には、その選び方や注意点を理解しておくことが大切です。以下で、くわしく解説します。
独特なツヤがある
無機塗料は、独特なツヤがあるのが特徴です。このツヤは落ち着いた雰囲気を求める方には好まれない場合がありますが、完全に消せません。ツヤを抑えることは可能ですが、ツヤのある仕上がりになることを理解して選ぶことが重要です。
塗り重ねが難しい
無機塗料は、水や汚れをはじく性質が強いため、塗り重ねが難しく、場合によっては再塗装ができないケースもあります。
そのため、一度無機塗料を選んだ場合、後からメンテナンスの選択肢が限られる可能性があることを覚えておきましょう。
品質にばらつきがある
無機塗料には、無機物の含有量に関する明確な基準が存在しないため、品質にばらつきがあります。市場には、無機物の含有量が少ないにもかかわらず「無機塗料」として販売されている製品もあるため、信頼できる業者やメーカーから選ぶことが必要です。
まとめ
無機塗料は、その高い耐久性や汚れにくさなどのメリットから、外壁を長持ちさせる優れた選択肢です。しかし、選ぶ際にはツヤや塗り替えの難しさなどのデメリットにも注意が必要です。また、無機塗料には品質のばらつきがあるため、信頼できる製品を選ぶことが大切です。最適な塗料選びや施工方法について迷った場合は、専門業者に相談することで、建物や予算に合った最良の選択ができるでしょう。
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引用元:https://www.coop.ne.jp/