外壁塗装や屋根塗装でおこるトラブルとは？対策についても紹介

外壁塗装や屋根塗装を行う際、さまざまなトラブルが発生することがあります。トラブルを未然に防ぐためには、信頼性の高い塗装業者を選ぶことが重要です。外壁塗装や屋根塗装は建物を守る重要な工程であり、慎重な計画と実行が求められます。トラブルを最小限に抑え、美しい外観と耐久性を確保するためにはどうしたらいいのか解説します。

外壁塗装や屋根塗装で実際にあるトラブルとは

外壁塗装や屋根塗装において発生する実際のトラブルには、さまざまなものがあります。以下で実際にあるトラブルの一部を紹介します。

依頼していた色と違う

まず、依頼した色と施工後の色が異なるというトラブルです。これは、色見本で見たときの印象と、太陽光の下で建物に塗った状態の印象が異なることが原因です。また、色見本でみた狭い範囲と、屋根の広い範囲でも見え方が違うというのも原因のひとつとなります。

近隣からのクレーム

足場の組み立てや高圧洗浄の際にでる騒音によるトラブル、業者のミスで近隣住民に被害がでてしまうトラブルがあります。業者のミスによるトラブルでは、塗装が隣の住宅に跳ねてしまった、近隣住宅の外壁や車を傷つけてしまったなどです。

劣化が早い

工事後、すぐに塗膜が剥がれたり、色褪せしたり、浮いてきたりする場合、業者の施工ミスや手抜き工事が考えられます。これにより、耐久性が低下し住宅自体の劣化を早めてしまう可能性が高まります。

見積書の金額と違う

施工後に、追加工事などを理由に見積書とは異なる金額を請求されるケースがあります。予想外の経済的負担が発生してしまったというトラブルです。これらのトラブルは、建物の美観や耐久性に悪影響を及ぼすだけでなく、顧客と業者との信頼関係を損なう可能性があります。

トラブルが起きたらどうしたらいい？

外壁塗装や屋根塗装でトラブルが発生した場合、以下の対処法を検討してみましょう。

塗り直しを依頼する

施工中に色の不具合が発覚した場合、塗り直しを依頼することが一般的です。ただし、追加費用がかかることが多いため、施工前に色の確認を十分に行うことが大切です。気になる点があれば、早めに業者に相談し、調整を図ることが重要です。

すぐに謝罪する

近隣住民からのクレームがあれば、速やかに業者とともに謝罪に訪れることが肝要です。クレームを放置すると、後に大きなトラブルに発展する可能性があります。とくに業者のミスが原因でクレームが生じた場合、業者にしっかりと保証を求め、問題解決に取り組むべきです。

契約書を確認

業者のミスや手抜き工事が原因のトラブルに遭遇したら、まず工事の見積もり書や契約書を確認しましょう。契約内容と実施された工事が一致しているかどうかを検証し、保証期間内であれば、業者に対してやり直しを求めるべきです。

悪質な場合には外部へ相談

見積書と大幅に金額が異なる場合、まずは業者に直接確認と相談を行います。それでも問題が解決しない場合は、消費者センターに相談することを検討しましょう。

消費者センターは中立的な立場からトラブル解決をサポートします。さらに、悪質な行為が疑われる場合は、弁護士などの専門家を介入させ、法的手段を検討することが必要です。

トラブルを事前に対策

上記で紹介したようなトラブルは、事前の対策によって最小限に抑えることが可能です。ここでは、トラブルを事前に対策する方法を紹介します。

できるだけ実際の色味を確認

カラーシミュレーションだけでなく、実物の素材サンプルを確認することが不可欠です。色の印象は照明やディスプレイによって変化することがあり、実際のサンプルを見ることで正確な色味を確保できます。とくに、屋根や外壁と同じ条件で確認するために、室内ではなく晴天の屋外でサンプルを確認することが有効です。

近隣へは事前に報告

工事開始前には近隣への挨拶と事前報告を怠らないようにしましょう。工事の日程や予定される騒音やニオイの発生予定日を住民に説明し、理解を得ることが重要です。また、大切な物品や貴重なものがある場合、事前に住民にお願いして移動してもらうことで、工事中のトラブルを最小限に抑えられます。

業者選びを慎重に

契約前には業者が提供する保証期間を確認しましょう。保証期間が不透明な業者との契約は避け、信頼性のある業者を選定することが重要です。また、オリジナル塗料を積極的に提案する業者には警戒が必要です。

オリジナル塗料は品質が不透明であり、不正な手段で薄められることがあるため、信頼性を確認することが難しいです。安全な塗料の使用を確認するため、慎重な検討が必要です。さらに、業者の実績や口コミを調査し、信頼性や実力を確認することで、安心して契約できる材料となります。

証拠を残す

工事に関するやりとりは録音や記録を残すことが重要です。これにより、後からのトラブルに備えて証拠を手元に残すことが可能です。もし、追加料金が発生する場合は、都度見積もり書や契約書を別途交わしましょう。書面に残すことで、後からの請求に対する証拠を確実に取ることが可能です。

まとめ

外壁塗装や屋根塗装におけるトラブルのリスクを理解し、対処法や事前の防止策を知ることが重要です。適切な業者の選定や契約前の細心の注意が、美観と耐久性を保つ鍵です。もし、トラブルに直面しても冷静な対応と的確な手段で問題を解決し、建物をより良い状態に保つことが求められます。工事前の検討と計画が、安心して快適な住まいを築くための基盤となるでしょう。